20代の頃は毎日のように弾いていたギター。
結婚式の余興でよく頼まれて弾いたり。
それがいつの間にか弾かなくなり、思い出したように引っ張り出してきても全く音が出ず。そっと仕舞う、というのを繰り返していた。
目次
ギターを再開するきっかけ
が、先日『あいみょん』のライブに行ってきたのだが。
あいみょんの弾き語りが非常に心地よくて、また引っ張り出してきた。
(エリック・クラプトンとかエド・シーランのライブにも行ったが、そういう気持ちにはならなかった。多分2人は上手すぎて身近に感じられなかったのだろう)
数年ぶりに弾くので、当然のように基本的なコードもあまり覚えてないし、音が全く出ていない。
が、1日15分やる!と決めて練習することにした。
というのも、ギターは中学2年で初めた。そこからミュージシャンを目指して挫折するまでの21歳までは毎日6時間位弾いてただろうか。
10代後半をほぼギターに捧げた訳だが、今冷静になって考えてみると、この間たった7年。
今現在48歳なので今から始めれば55歳にピークを迎えることになる。
もっと驚きなのは、筋トレは40歳で始めたので既に8年。もう筋トレの方が長いことになる。
始めるのに遅すぎることなどない。
マーティンooo-28のバインディング剥がれ
ということでマーティンのooo-28で練習するが、バインディングが剥がれてきている。
これ、数年前に気付いていたが放置してた。
これ、当時のバインディングが縮みやすく、バインディング縮みによる剥がれらしい。
なのでリペアに出そうと思ってたのだが、その間、高校でバイトして貯めて買ったエレアコ。
こちらは娘に貸していたが、弾いていないっぽいので返してもらった。
こちらで練習することにした。
YAMAHA APX-8S
こっちは更に放置していたので、弦を張り直してポリッシュでピカピカに。
ボディが薄くエンドピンを真鍮に替えてるので音はシャリシャリ。
正直あまり鳴らないので、マーティンをリペアに出してる間、他のギターを買おうかとも考えたり。
TUSQ(人工象牙)を知る
マーティンの方は修理を出すタイミングでナットやサドルを象牙にしようかと。
というか当時よりも色々情報があって面白い。
色々調べるとTUSQ(人工象牙)という素材があることを知る。どうやらギブソンが採用している模様。
試しにエレアコをTUSQにしてみることにした。
アコースティックギターのサドル・ナット・ブリッジピンの素材
ちなみにだがアコースティックギターのサドル・ナット・ブリッジピンの素材なのだが。
俺の1994年製のマーティンooo-28のサドル・ナットは牛骨らしい(サドルはプラスチックっぽい気もするが)。
ブリッジピンはプラスチック。これは理由があって、ブリッジで受け止めた弦の振動をボディで鳴らす。だからブリッジピンは軽いプラスチックの方がより振動して鳴る。だからマーティンのブリッジピンは軽いプラスチック。と何かの記事で読んだ。
ただマーティンは象牙の輸出入が禁止されるワシントン条約の前までは象牙を使っていたらしい。
一方YAHAMA製のAPX-8Sはサドル・ナット・ブリッジピン全てプラスチック。
最近だとGibsonのギターがTUSQを使っているらしい。
ナットをTUSQに交換
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ナットは43mmを買ったら溝も含めてピッタリ。
今付いてるナットはフレット側からかまぼこの板を当てて金槌でコンコンやれば簡単に外れる。
ボンドが付いているのでヤスリで削って平らにする。
んで早速新しく買ったナットを当ててみるが浮いてしまう。
よく見るとTUSQのナットにバリが。
ヤスリでバリを落としてハメたらピッタリ。
これは後々外しやすいように木工用ボンドで薄く貼り付け。
サドルをTUSQに交換
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サドルに関しては、色々やった。
既存のサドル等々を外す
APXは135弦と246弦を左右のスピーカーから出力するように、サドルが分離している特殊なやつ。
んでそのプラスチックの分離したサドルの下に音を拾う金属の基盤みたいなのが入っている。
この際なので、これも外したいのだが(ラインで音なんて出さない)。
配線を切らないと外せない。
ということで、後々配線を繋げて復活できるように分かりやすくしてニッパーでパチン。
すると更に下から厚さの違う3枚のプラスチックの板が。どうやらこの板で弦高調整をしている模様。
これだけサドルとブリッジの間に余計なものが挟まっているので、これを取っ払ってサドルとブリッジをダイレクトにするだけでも音が良くなりそうな。
期待は高まる。
サドルを削って調整
サドルの曲線が合っていないので既存のサドルに合わせて削る。
金属用のリューターと電気ドリルで削るが全然削れない。
後から知ったが象牙もそうだが、木工用ヤスリだと気持ちよく削れるっぽい。
試しに#120の紙やすりで削ったら、一気に削れた。
ということで取り付けてみたが、APXは特殊なサドルなのでブリッジとの間に隙間が。
試しにこのまま弦を張ってみると、サドルがネック側に引っ張られて倒れてしまう。
(ブリッジ側がもっと太いサドルが刺さるように幅が上下に広く彫られている)
サドルとブリッジの隙間を埋める
で、この隙間を埋めるべく。
本当はTUSQで埋めれば良いのだろうが、素材となる板が売っていない。
なのでタミヤの1mmのプラ版を購入。
ブリッジの湾曲に合わせて削る。ピッタリ。
こういうの、めちゃくちゃ得意なのでかなり自信あり。
前後2枚の板を削って薄くしてピッタリとはまる。
ボディを逆さにして激しく振っても落ちない、ピッタリ。
エンドピンをTUSQに交換
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エンドピンは既存の真鍮のエンドピンの太さを図ってトラディショナルタイプ(5.14mm)を購入してみたが太かった。
プレゼンテーションタイプ(4.9mm)を買い直した。
音の変化
最初は、サドル・ナットをTUSQにしてエンドピンを真鍮で弾いてみたが。
サスティーンがさらに強調されて、シャリシャリと固い感じの音。
が、鳴りは凄い!
エンドピンもTUSQにすると、シャリシャリ感は無くなり、非常に素直な音になった。
マーティンのooo-28と弾き比べるともちろんマーティンの方が鳴るのだが。
そこまで遜色のない音。プラスチックのサドル・ナットとは明らかに違う音色。
今まではマーティンとエレアコだと明らかに違う鳴りだったのが、その違いが割と埋まった感じ。もちろんマーティンの方が鳴りも良いし音も良いが。
まさか30年以上前のエレアコがここまで化けるとは正直思わなかった。
TUSQ交換は安いギター(プラスチックのサドル・ナット・エンドピン)には抜群の効果を発揮する模様。
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